他球団レギュラーを抑えてイチロー10位! 米紙発表の守備別貢献度ランク
15年MVPハーパーを0.1下回るだけ、プイグやケンプを凌ぐ数字
2015年ナ・リーグMVPのブライス・ハーパー外野手(ナショナルズ)は、イチローをわずかに0.1上回る1.6で8位となっており、不惑を過ぎたレジェンドの健在ぶりが浮き彫りになる。さらに、ドジャースのヤシエル・プイグ外野手は1.4で11位、ブレーブスの強打者マット・ケンプ外野手は0.0で16位。昨季のイチローは自身よりも1回り以上若いスターを凌ぐものだった。
マーリンズの正右翼手のジャンカルロ・スタントン外野手は2.5で3位という評価だった。同一チームの選手が同じポジションで複数選出されたのは、マーリンズの右翼部門と、パドレスの左翼部門(メルビン・アップトンとアレックス・ディッカーソン)のみだった。
昨年12月に行われたウィンターミーティングで、マーリンズのドン・マッティングリー監督は「彼は本当に、本当によかった。打撃面で素晴らしいシーズンを送った。守備面では、外野に厚みを持たせてくれた。彼は素晴らしい代打であり、左投手を得意としている。右投手以上にね。ブルペンから左投手が出てきた際の選択肢になるんだ。だから左投手が出てきたからといって心配することはない。『サンキュー』と言いたくなるだろうね」と手放しで絶賛していたが、その言葉に偽りなしの働きだったようだ。
メジャー17年目。4番目の外野手という立場になってもなお、イチローのナ・リーグにおける存在感は大きいと言えそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count