早実、4年ぶり21度目の選抜出場! 清宮「早実スタイルで全試合戦い抜く」
通算78発、1年夏の甲子園から進化した怪物
あれから1年半。怪物は進化した。1年秋は都大会2回戦、2年夏は西東京大会準々決勝で敗れ、甲子園出場こそ果たせなかったが、驚異のペースで本塁打を量産。15本だった1年夏の甲子園から、昨秋終了時点で78本に到達した。通算60本の星稜・松井秀喜(元ヤンキース)ら歴代の強打者をすでに超え、史上最多107本も射程圏。新チームから主将に就任した17歳に、再び甲子園でのアーチに期待が膨らむ。
チームが前回出場した13年のセンバツはベスト16で敗退。今大会目指すのは、もちろん優勝だ。エース・斎藤佑樹(現日本ハム)を擁した06年夏に全国制覇を成し遂げたが、その世代でも春の頂点には立てなかった。センバツVとなれば、王貞治氏(現ソフトバンク会長)を擁した1957年以来、60年ぶりとなる。
甲子園を熱狂させた1年夏。準決勝で敗れた清宮は「また戻ってくるので、土はいらないです。この試合の悔しさを忘れず、絶対に帰ってくる」と涙で去った。宣言通りの聖地帰還。進化を遂げた怪物が、今度は春の甲子園を熱くする。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count