ホークス千賀、“WBC用特設ブルペン”で40球「マウンドの確認をしたかった」

WBC本までに適応求められる右腕、キャンプ2日目もブルペンへ

 今春のWBCに参加する侍ジャパンメンバーに決まっているソフトバンクの千賀滉大投手(24)が宮崎キャンプ2日目の2日、初日に続き連投でブルペン入りした。「今日も投げられそうだったし、マウンドの確認をしたかったので」と、前日の47球に続き、この日も40球を投じた。

 今回のソフトバンクの宮崎キャンプでは、球団側の配慮もあって、ブルペンに“WBC用特設ブルペン”が設けられている。7人が同時に投げられるブルペンの一番奥。その1つのマウンドだけ、一目で分かるように色が違う。通常のブルペンとは異なるWBC用の土に入れ替えて、傾斜、硬さも変えてある。ここで投げるのは、基本的にはWBCオランダ代表に選ばれているリック・バンデンハークと、そして千賀だけ。2人だけの専用マウンドで、本大会に向けて急ピッチで調整を進めている。

「今はまずフォームを固めること。無意識の中でボールの違いがあって、バランスの問題がある。良くはなってきているとは思う」。この日、連投でブルペン入りしたのも、フォーム固めの意図があってのことだ。

 そして、もう1つの狙いが、マウンドへの適応。前日の投球練習に続き、この日も、マウンドに足を取られる場面があった千賀。初日にも「マウンドが滑る」と話しており、本大会までに、そこにも適応することが求められる。

 23日からは侍ジャパンの強化合宿が始まる。そこまで、残り20日あまり。しっかりと調整を進めていく。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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