ソフトB若手ホープにキツイ洗礼 ちびっ子から「64番! なんて名前?」

昨年U23W杯でMVP、大きな期待受ける“ミギータ”真砂

 若手のホープに痛烈な一言が飛んだ。ソフトバンクの宮崎キャンプ2日目。その“標的”となったのは、夕暮れの球場でロングティー打撃を行なっていた真砂勇介だった。

 夕日に照らされながら、懸命にバットを振っていた真砂。その最中、スタンドにいた子供のファンから、手厳しい言葉が……。

「64番! なんて名前?」

 ちびっ子のキツイ洗礼に思わず「真砂(まさご)や!」と返した。昨秋のU23ワールドカップで日本を世界一に導き、大会MVPを獲得。今キャンプでも、外野手のレギュラー候補の1人としてA組に抜擢された。「ミギータ」の愛称も定着する中で、ちびっ子ファンからの思いがけない言葉に「まだまだ知られてないってことですね」と苦笑いだった。

 それでも、初のA組でのキャンプは充実の日々。この日も打撃練習を終えると、特守、そしてロングティー打撃、さらには室内練習場に場所を移してのマシン打撃とバットを振り込んだ。

「まだ実戦も始まっていないので、何とも言えない。(手応え?)そこまでのレベルに来ていない。1軍の開幕に、しがみつく、食らいついていく感じです」。真砂は並み居る主力に囲まれ、鍛錬の日々を送っている。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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