熾烈な正遊撃手争いに割って入るか? 2年目ヤクルト廣岡大志の挑戦
今も伸び続けている身長、「芯の強い身体になるようにしたい」
「(打撃)スイングの軌道を安定させるために、何回も何回も繰り返して身体に染み込ませないといけない。守備では、身体の動きが大きいのでコンパクトに動けるように。自分で身体をしっかり操れるように意識しています」
4月で20歳を迎える廣岡は、まだ身長が伸びているという。それに合わせた身体作りをすることも課題だ。
「ただ大きいだけじゃなくて、使える、芯の強い身体になるようにしたい。身体の芯の部分が弱いと、コーチの方にも言われているので」
オフには山田哲人、川端慎吾ら大先輩と一緒に、愛媛の松山で体幹トレーニングに励んだ。そこではトレーニングに関する知識だけではなく、1軍に定着するためのヒントなど、野球全般に関する「いろいろな知識」を教わったという。
昨季の1軍出場は2試合にとどまったが、今季は遊撃手争いに割って入り、存在感を示すことが目標だ。
「1軍でのプレー機会を増やしたいです。でも、今のままでは全然だめ。上を目指して、上の方に追いついて、追い抜かせるように頑張りたいと思います」
課題に真っ正面から取り組む日々を過ごす19歳。身体の成長が止まらないのと同様、野球選手としてもまだまだ成長し続ける。
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佐藤直子●文 text by Naoko Sato