オールドファンに隔世の感 侍ジャパン、平成生まれが昭和生まれを逆転

昭和対平成が大逆転…26対2からたった4年で13対15に

 そもそも、06年の第1回、09年の第2回大会はともにオール昭和生まれ。平成生まれが初めてメンバー入りしたのは、前回13年の第3回大会のこと。

 平成1年生まれの中田翔(日本ハム、当時23歳)、平成3年生まれの今村猛(広島、当時21歳)が初めて平成のWBC戦士となった。当時は昭和生まれ26人に対し、わずか2人。菅野、筒香、山田ら多くの台頭があり、4年間であっという間に平成生まれが逆転してしまった。

 メンバーを見ても、エース候補の菅野、4番を争う中田と筒香、上位打線のカギを握る山田と中核を担う平成生まれは多い。平均年齢が下がっている通り、若返りの印象を与えている。

 ただし、豊富な経験で精神的な支柱となりうるのは最年長35歳の青木をはじめ、三遊間を組む松田、坂本ら、昭和生まれの選手たちだろう。勢いづける若き平成生まれを、がっちりとリードしていく。

 次回は4年後の予定。とすると、昭和と平成が同等の数で出場するのは、今大会が最初で最後だろう。昭和生まれと平成生まれが融合し、2大会ぶりの世界一奪回を目指す侍ジャパン。優勝すれば、それこそ昭和生まれのファンも平成生まれのファンも関係なく、一つとなって歓喜に酔いしれるだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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