元阪神マートン「2017年もプレー希望」も去就見えず 外野手として“職探し”

昨季カブスとマイナー契約もメジャー昇格ならず、オフにFAに

 2015年シーズン限りで阪神を退団し、米球界に復帰したマット・マートン外野手の去就が見えてこない。昨シーズン終了後にカブスをFAとなった35歳に関しては、今月に入り、米スポーツ専門局「ESPN」のジェリー・クラスニック記者がツイッターで現状を報告。「マット・マートンは外野手としての職を探している。本人は2017年もプレーする計画だ」とレポートした。

 マートンは阪神に在籍した6年で通算832試合に出場。打率.310、77本塁打、417打点の好成績をマークした。首位打者1度、最多安打3度と輝かしい実績を重ね、ベストナインにも4度選ばれた。そして米球界復帰を決断した昨年はカブスとマイナー契約し、メジャーのスプリングキャンプに招待選手として参加。その際、地元メディアに「人生ではどんなことでも1度はチャンスがあると思っている。野球選手としての時間は短い。自分は余分なものを投げ捨てて、持っているものを出し尽くすポイントに差し掛かっている。このチャンスに賭けずに自分の野球のキャリアを終えたりしたくなかった。だからワクワクしているんだ」と強い意気込みを語っていた。

 しかし、オープン戦5試合で打率.444をマークしながら虫垂炎で離脱する不運もあり、開幕メジャーならず。迎えたシーズンでも傘下の3Aアイオワで76試合で打率.314、2本塁打、37打点と好成績を残したが、メジャー昇格をつかめなかった。

 阪神で絶大な人気を誇った助っ人は米国に帰国後も自身のツイッターや現地メディアでたびたび日本愛を滲ませるメッセージを発信しており、日本のファンからも大きな反響が寄せられている。ベテラン外野手の2017年はどのような年となるのか。その去就が注目される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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