「どっちが打てるんだ?」 DeNA“84番目の男”を生んだドラフト席上の一言

全体87人中84番目、高田GMが明かす“最下位指名”の真相とは

 支配下では最下位となる9位指名。全体でいえば、87人中84番目となる。しかし、DeNAには明確な狙いがあった。

 高田GMはドラフト会議を振り返り、「佐野9位指名」の真相をこのように話している。

「守ることは別にして、打つことに関してはいいモノを持っている。うちには右の後藤、左の下園と代打の切り札がいるけど、2人ともベテラン。それに続くような選手がいない。将来的には、代打としてもやっていけると思う。だから、指名した」

 ドラフト会議の席上、それも土壇場でのプロ入りの夢をつかんだ178センチ、82キロ。もちろん、代打の切り札に満足することなく、ドラフト指名後から二塁、三塁で練習し、出場機会を得ようと今キャンプでは外野にも挑戦している。

 ソフトバンクの佐々木誠3軍監督を叔父に持ち、「勝負強い打者になりたい」と掲げていた背番号44。13日の練習試合・阪神戦(宜野座)で一発を放った網谷、細川の10代スラッガーに続き、一芸指名に導かれた“84番目の男”もまた、楽しみな存在となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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