「めっちゃ使えます」 ソフトB武田がWBC球で甦えらせた144キロの“新球”

球数制限あるWBC、「遊びの延長」で重要な武器に?

 真っすぐとカーブ、スライダーが投球の主体である武田。シーズン中は、NPB球では「曲がりが小さい」ために、使用してこなかった。だが、変化球の変化が大きくなるといわれるWBC球。試しに投げてみると、持ち球に加えられるだけの変化が見えた。

 過去に、14年の日米野球でもツーシームを投げていたという。

「遊びの延長。ピッチングのスパイスになれば」

 基本的には、打たせて取るための球種。WBCには投手の球数制限もあるだけに、重要な武器となるはずだ。

 この日は釜元の打席で3球、“新球”を投じた右腕。「(状態は)70%くらいまで来ている」と調整も順調に進む。武田が新球を携え、世界一への戦いに挑む。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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