1度は断った背番号変更を後に志願 オリックス救援右腕が秘める決意

1度は断った背番号変更、兄貴分の引退を知り志願

「自分は褒められて育つタイプじゃないから(笑)。『このままじゃダメだよ』とかそういった言葉に燃えるタイプ。やるだけやって無理なら諦めが付くし、最後の1年と思ってとにかく、がむしゃらに腕を振ってやろうと思った」

 背水の陣で挑んだ2015年。3年ぶりの1軍登板を果たすと、中継ぎとして41試合に登板し復活を果たした。

 背番号変更の打診を受けたのは昨年の夏頃。当時は小松が現役引退することを知ることもなく、まさか28番とは思ってもいなかったため「いいです。今のままで」と1度は断った。だが、シーズン終盤に兄貴分の引退を知る。球団から再度打診があった時には迷わず「付けさせてください」と自ら志願した。

 オリックスの28番は星野伸之(現1軍投手コーチ)も付けたエース番号でもある。「周りの人からは球が遅くなるぞって言われましたけど(笑)。28番は星野さん、小松さんが守ってきた番号。僕もいつか28番の一人になりたい。やるしかないですよ」。先輩たちの思い胸に塚原の2017年はスタートする。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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