広島、敗戦の中にも光明 オープン戦初戦で先発候補2投手が好投

野村が今季実戦初登板で好投、2年目岡田も2回無失点

 広島の野村祐輔投手が今季初の実戦登板で3回1安打無失点と好投した。

 25日に行われた中日とのオープン戦。初回、先頭の大島にライト前ヒットを打たれ出塁されると、遠藤の初球に盗塁を許し無死二塁といきなりのピンチに。1死後、ゲレ-ロを四球で歩かせ一、二塁になったが、4番のビシエドを内のシュートで遊撃へゴロを打たせ、併殺に仕留めた。

 2回からはストライク先行の安定した投球。2回は森野、藤井、ルーキーの京田をわずか8球で三者凡退。3回も木下拓、亀澤、大島をあっさりと打ち取った。3回39球。被安打1、四球1。三振はなかったが、打たせて取る持ち味を発揮した。

 昨季は16勝3敗で最多勝と最高勝率の2冠に輝いた。今季は沢村賞左腕・ジョンソンとの2枚看板としてさらなる期待がかかる。

 4回からは2015年のドラフト1位・岡田明丈が2番手で登板。4回1死からゲレ-ロに右中間へ二塁打を打たれたが、ビシエドをフォークで二飛に仕留め、森野は外角低めの直球で見逃し三振。続く5回は1死から京田に一塁への内野安打を打たれたが、木下拓を146キロのストレートで中飛に。亀澤には自身を強襲する痛烈な打球を打たれ、右足を直撃。それでもすぐにボールを拾ってアウトにした。

 2回無失点。32球。被安打2、四球0、奪三振1。150キロ近い直球をマークし順調な調整をうかがわせた。広島は1-4と敗戦の中でも、先発候補2人がオープン戦初戦できっちりと結果を残した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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