侍ジャパンが強化合宿打ち上げ 小久保監督「収穫はピッチャー陣ですかね」

打者は「これから上がってきますよ」

 3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて「KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎」で強化合宿を行っていた野球日本代表「侍ジャパン」が26日、4日間の合宿を打ち上げた。

 23日から始まった練習では、チームとして投内連係やサインプレーを確認。25日に行われたソフトバンクとの練習試合は0-2で敗れたものの、チームとしての課題と収穫が見えた有意義な一戦となった。冷え込む日が続いたが雨に祟られることはなく、小久保裕紀監督は「連係プレー(の確認)もこの時期にしかできなかった。天気にも恵まれたので、予定通りにこなすことができました」と話した。

 4日間の強化合宿を終え、小久保監督は「収穫はピッチャー陣ですかね」と手応えを話した。「まだ半分くらい投げていませんけど、ブルペンをひと通り見る限りでは、ボールが操れていると思いますね」と、大きな課題とされるWBC球への対応が順調に進んでいることに自信を深めた。

 一方、ソフトバンクに4安打完封負けを喫した打線について収穫を問われると「これから上がってきますよ」と一言。現段階では収穫以上に課題が多く目に付く打線だが、「実戦でしかやれないことは、実戦勘を戻すこと。打者にはそれをやってもらう」と、WBC本番前の実戦4試合できっちり調整することを期待した。

 まず臨むのは、2月28日から2試合行われるCPBL選抜チャイニーズ・タイペイとの壮行試合。ほとんどデータのないチームを相手に、どう対応していくのか。「ちょうどいい調整になると思います」という指揮官の言葉通り、しっかり本番を想定しながら勝利をつかみ取りたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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