侍・菅野、前日17安打の相手に4回58球4安打無失点の好投 最速151キロ!

エースが貫禄の投球、山田の先頭打者弾の1点を守る

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は1日、壮行試合(ヤフオクドーム)で台湾リーグ選抜と対戦。前日(2月28日)は投手陣が17安打8失点と打ち込まれたが、この日は先発の菅野智之投手が4回4安打無失点、3奪三振無四球と快投。58球で投げきり、日本のエースとして貫禄の投球を見せた。

 山田の先頭打者弾でいきなり援護をもらった菅野は初回、先頭打者にいきなりセンター前ヒットを許す。しかし、続くリン・ジーピンは粘られながらもスライダーで空振り三振。さらに、昨年の台湾リーグで史上最高打率.414をマークし、28日には2ランを含む3安打3打点と大暴れしたワン・ブォロンはスライダーで二飛、4番のポン・ジョンミンは右飛と落ち着いて打ち取り、15球で無失点に抑えた。

 2回は一ゴロ、空振り三振、ニゴロと11球で3者凡退。3回は8、9番打者を連続ニゴロに打ち取った。先頭のチェン・ジェシェンには追い込んでからワンシームをうまくレフト前に運ばれたものの、2番のリンは三ゴロ。この回は14球で抑えた。

 4回、菅野は4割打者ワンにライト前への痛烈なヒットを浴びるも、続くポンは中飛、ジョウ・スーチーは右飛で2アウト。ジャン・ズーシェンにはライト前に運ばれたが、最後はリュー・シーハオを145キロの直球で空振り三振。山田の先頭打者弾の1点を守り、無失点でマウンドを降りた。

 前日、打力を見せつけた台湾リーグ選抜の打線を相手に4安打無失点。最速は151キロだった。菅野は8日の1次ラウンド第2戦・オーストラリア戦(東京ドーム)での先発が有力視されている。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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