V戦士・岩村明憲氏が見る侍J躍進の鍵 気になる「本番想定」のタイミング

4番・筒香の後ろを打つのは…「翔のままでいくのか、内川なのか…」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの優勝を狙う野球日本代表「侍ジャパン」は、1日に行われたCPBL選抜チャイニーズ・タイペイとの強化試合第2戦に9-1で圧勝し、2017年初勝利を飾った。この試合では、先発の菅野智之投手(巨人)が4回無失点の好投を見せると、打線も山田哲人内野手(ヤクルト)の先頭打者弾で突破口を開き、機動力を生かした攻撃で相手のミスを突きながら大量9点をもぎとった。

 この日の侍ジャパンの戦いを、第1回、第2回WBC優勝メンバーで、現在はルートインBCリーグ福島ホープスで選手兼監督を務める岩村明憲氏は、どう見るのか。日本代表のOBでもある岩村氏は、この日のポイントは「秋山(翔吾)から始まった5回の攻撃だったね」と話す。

「1点リードしていたとはいえ、あの膠着した試合の中盤で追加点が入ったことは大きかったよね。秋山のヒットに坂本(勇人)の四球で続いた後、4番・筒香の打順でリスクもあっただろうけど、あそこでよく(重盗の)勝負をした。もちろん、守備隊形を見ての判断だったと思うけど、走者が一、二塁から二、三塁になって、さらに内野守備が下がったから、内野ゴロでも1点が入る形を作れた。結果として打者の筒香を楽にしたよね」

 6回には相手ミスに乗じて作った1死満塁のチャンスで、4番・筒香が左翼へ2点適時打を放ち、さらに点差を広げた。筒香は前日にも左翼線二塁打で先制点を演出。侍ジャパン打線でただ1人3試合連続安打をマークするなど、バットは好調を維持する。本番では、4番として対戦相手から警戒されることも増えるだろう。

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