2軍戦登板ゼロ ホークス18歳右腕、“飛び級”1軍抜擢に驚き「ガンガンいく」

昨季3軍戦18試合のみ…2年目152キロ右腕が1軍初登板へ「予想していなかった」

 ソフトバンクでまた一人、若手が抜擢された。2年目の18歳・小澤怜史投手。「球春みやざきベースボールゲームズ」ロッテ戦(アイビー)が行われた2日から主力組が集うA組に合流。先輩たちとともにキャッチボールなどで練習を行うと、この日の試合でもバックアップメンバーとしてベンチに入った。
 
「予想していなかった。いきなり言われたので……。そういう中でしっかりとプレーしたい。キャンプ前半は良くなかったけど、後半に入って良くなってきた。練習試合でもいい感じで投げられていたので。チャンスをもらえたら、アピールしたい。真っすぐが持ち味なので、ガンガンいきたい」
 
 静岡・日大三島高から15年のドラフト2位で入団した右腕。同年のドラフト1位・高橋純平投手に注目が集まってきたが、小澤も負けず劣らずの逸材として評価されてきた。高校時代の最速は152キロ。甲子園出場経験はないが、潜在能力は高い。宮崎キャンプ中の2月17日にはB組練習試合・セガサミー戦で2イニングを投げ、無失点と結果も残してきた。

 A組でキャンプを送ってきた14年のドラ1・松本裕樹投手が腰の張りを訴えていることもあり、ヤクルト戦が行われる鹿児島(4日)、北九州(5日)にも帯同する。そこで登板機会を与えられる可能性が高い。

 昨季は3軍戦で18試合に登板して3勝5敗2セーブ、防御率4.81。ウエスタンリーグでの登板はなく、2軍戦を飛び越えて、オープン戦とはいえ、いきなり1軍での登板が巡ってきそう。松本、高橋、そして今季の田中正義。ドラ1トリオに、小澤が挑戦状を叩きつける。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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