WBC対戦国に“大谷ロス”? 監督、選手が口を揃えて「見たかった…」

キューバ先発ブランコ投手「オオタニはテレビで見て知っていたけど…」

 7日から始まる第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドのプールB。野球日本代表「侍ジャパン」と対戦するキューバ、オーストラリア、中国も大阪入りを果たし、京セラドーム大阪で強化試合を行っている。戦いの地で最終調整に励む各チームだが、日本の対戦チームから聞こえてくるのは「大谷ロス」の声だ。

 公式練習が行われた4日、オーストラリア代表のジョン・ディーブル監督は、日本の注目選手として菅野智之や坂本勇人、筒香嘉智らの名前を挙げながら、「日本にオオタニがいないのは助かる。個人的には見たかっけど」と、複雑な表情を浮かべた。ドジャースで極東担当スカウトを務めるディーブル監督にとって、大谷不在は、代表監督としてはラッキー、スカウトとしては残念、といったところだろうか。

 中国代表のジョン・マクラーレン監督は、全く別の質問を受けたにも関わらず、「これだけは言っておきたい。私はオオタニをこの目で見られないことが非常に残念だ。世界屈指の才能ある選手を見られると思ったのに。日本ハムがアリゾナに来た時は、近くに住んでいるので見に行ったけど、投げたり打ったりする姿は見られなかったんだよ」と一気に話すと、スッキリした表情を浮かべたほどだった。

 3日にオリックスと強化試合を戦ったキューバの選手たちもそうだ。この日、スタメンマスクを被ったモレホン捕手は、日本の要注意選手を聞かれると「大谷には注目していたけれど、怪我で出ないというはないだし…」と言ったきり、他の選手の名前は浮かばず。日本戦での先発が噂されるブランコ投手は「テレビで大谷を見てスゴイ選手だと思っていたけど…」と、こちらも大谷の名前しか飛び出さなかった。

 怪我で欠場を余儀なくされた大谷は、日本の野球ファンや関係者だけに“大谷ロス”を呼んだだけではなく、対戦国にも“大谷ロス”を巻き起こしていたようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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