侍Jが阪神に敗戦、WBC前“負け越し”決定 中田が一発も…先発・武田が乱調

阪神に敗れ1勝3敗、WBC前の強化試合は残り1試合

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は3日、「アサヒスーパードライ プレゼンツ 侍ジャパン壮行試合」で阪神(19時開始、京セラドーム)と対戦し、2-4で敗れた。先発の武田翔太投手(ソフトバンク)が2回3失点と乱調。中田翔内野手(日本ハム)の“お目覚め”の一発となるソロ本塁打などで反撃し、小久保裕紀監督が本番さながらの継投を見せたが8回に追加点を奪われた。これで、WBC開幕前の実戦5試合は4試合消化時点で1勝3敗と“負け越し”が決定。5日にオリックスとの強化試合を行い、7日に1次ラウンド初戦のキューバ戦(東京ドーム)に臨む。

 侍ジャパン打線は初回、先発・武田が北條にライト前ヒット、高山には右中間フェンス直撃の二塁打を浴びて無死二、三塁とピンチを招く。1死となってから、原口の遊ゴロで失点。先制を許した。

 2回は2死から山田が左前打で出塁するも、二盗失敗でチャンスを広げられない。すると、その裏に武田が再びつかまる。先頭の上本に四球、大山には左翼線への二塁打を浴び、板山には右翼線への2点二塁打。0-3とリードを広げられた。武田はさらに高山に四球を与えるなど2回までに53球を要し、3失点で降板となった。

 侍ジャパンは3回から牧田を投入。わずか9球で3者凡退に抑える快投を見せると、4回には先頭の青木が阪神の2番手・岩貞から鮮やかなセンター前ヒット。早くも侍ジャパン合流後初安打が生まれた。さらに坂本の内野安打で1死一、二塁とするも、ここは4番・筒香が三ゴロ併殺打に倒れる。

 牧田は4回も12球で3者凡退に抑える快投で阪神の勢いを止める。しかし、侍ジャパンは5回は3者凡退と流れを作れない。2回21球で降板した牧田に代わり、6回からは平野がマウンドへ。先頭の北條にヒットを許すも、その後は3者連続三振と完璧な投球を見せる。

 侍打線は6回に先頭の松田が内野安打で出塁するも、小林が送れず。青木は一ゴロ、菊池は左飛に倒れた。それでも、6回は3番手・増井が3者凡退と救援陣の好投が続く。すると7回、侍ジャパンは中田が阪神の助っ人メンデスからレフトスタンドへソロ本塁打。大砲のお目覚めの一発で1点を返した。

 7回を松井が無失点に抑えると、8回にはマテオから先頭の代打・田中が中前打。代打・秋山の死球で一、二塁とし、青木のニゴロで1死二、三塁に。菊池の投ゴロの間に1点を返したが、続く坂本は中直で同点には追いつけなかった。小久保監督は8回、岡田をワンポイントで起用し、守護神候補の秋吉につなぐも、糸原に適時二塁打を浴びて追加点を奪われる。本番さながらの継投策が最後に乱れた。9回は無得点で試合終了。2-4で敗れた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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