救援の一角へ ソフトB育成出身の155キロ右腕、1回完全「悪いなりに…」

2月28日に自己最速更新…「緊張して力んだ」、149キロ止まりも三者凡退

 ソフトバンクの石川柊太投手が開幕1軍入りへ前進した。5日のヤクルトとのオープン戦(北九州)の9回に5番手で登板すると、1イニングを投げて無失点。三者凡退でピシャリと試合を締め、アピールした。

「ここ最近の中では感じは良くなかった」というこの日のマウンド。2月28日の「球春みやざきベースボールゲームズ」楽天戦(アイビー)では自己最速を更新する155キロをマークしたが、この日の真っすぐは最速149キロ止まり。それでも、もう一つの武器であるスライダーを織り交ぜて打者を手玉に取った。

 先頭の谷内を、全球真っすぐで二ゴロに打ち取ると、続く西浦は125キロのスライダーで投ゴロ。最後は比屋根を126キロのスライダーで見逃し三振に切って取った。

「緊張して力んだところはあるけど、悪いなりに抑えることができた」。中継ぎの一角を狙う育成出身右腕。競争を勝ち抜けるか、注目だ。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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