WBC制覇へ打撃と機転で存在感 青木宣親が見せる“自然体のリーダーシップ”

侍ジャパンのキーマン青木「その場その場で雰囲気を感じて」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の初戦キューバ戦を翌日に控えた6日、野球日本代表「侍ジャパン」は壮行試合があった大阪から移動してすぐ、決戦の舞台となる東京ドームで公式練習を行った。この日、アストロズ青木宣親外野手は2度フリー打撃を行い、スイングの感触を確かめた。

 筒香嘉智外野手(DeNA)らと同組だった1度目のフリー打撃が終わると、打撃ケージの裏でしばらく稲葉篤紀打撃コーチと話し込んだ。身振り手振りを交えながら会話した後、ベンチ裏へ戻った青木は、約15分後に再びグラウンドに姿を現し、「(振り込みが)ちょっと少なかったので。昨日の試合でも確認したいことがあったし」と、2度目のフリー打撃に取り組んだ。

 稲葉コーチとは、スイングやタイミングの取り方について言葉を交わしたという。会話の中から得たヒントをもとに、ベンチ裏でバットを振って臨んだ2度目のフリー打撃では、好感触をつかめた様子。外野へ力強い打球を何度も飛ばし、「2度目の方がよかったね」とスッキリとした表情を浮かべた。2日にチームに合流して4日が経過。「体調の面でも打撃の面でも大分状態が上がってきた」と頼もしい。

 好調な投手陣に対し、なかなか“線”としてつながらない侍打線。当初は「基本的にクリーンナップはいじらない」と話していた小久保裕紀監督は、5日にあった最後の強化試合、オリックス戦で動いた。それまで3番だった坂本勇人内野手(巨人)を6番、そして前日1番で起用した青木を3番に入れた。「勇人がどうのこうのというより、青木の3番を試したかった」という指揮官だが、外国人投手の“動く球”に慣れ、さらにメジャー屈指の“三振しない男”として知られる青木を打線のどこに置くかは、優勝を目指す上での1つのカギとなりそうだ。

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