侍ジャパン、白星発進も継投に課題 いまだ「勝利の方程式」決まらず

「勝利の方程式」確立へ「早めに(継投の)形を見つけられれば」

 打線が爆発したことで、最終的には逃げ切った。だが、継投が後手、後手に回ってしまった印象は否めない。WBC前の強化試合で、現在の調子や滑るとされるWBC球への適応の具合などを見るはずだったが、本番になれば、緊張感などでまた状況は変わってくる。小久保監督はそのことに触れつつ、盤石の継投策をこれから戦いながら決めていくことになるとした。

 開幕前には秋吉をクローザーの「第1候補」と明言していたが、この日は8回のピンチで投入。タイムリーを浴びた。そして、最後は牧田に任せるという形を取った。牧田のクローザー起用について指揮官は「そう決めていた」と振り返っている。また、権藤投手コーチは「誰がどのくらい通用するか試したい。最後は。それだけ決め手がない。これから戦っていく上で誰を抑えにするかも、これからの私の決断でもある」と言う。

 小久保監督は今後へ向けて「早めに(継投の)形を見つけられればいいんですけど、その時その時で判断していくことになりますね」と話した。この日のように打線が元気ならいいが、少ない点差のリードを守らなければいけない試合になった時に、「勝利の方程式」が必ず必要になる。とにかく早く、最高の形を決めたいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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