「捉える確率が上がる」 ソフトB今宮、打力開眼の秘策は「7割スイング」

課題の打率アップへ「僕は柳田さんのように思い切り振るタイプじゃない」

 オープン戦が本格的に始まったプロ野球界。1軍を狙う選手が首脳陣に必死にアピールし、レギュラークラスの選手は開幕に向けて、徐々に状態を上げていく時期である。そんな中で、今季の打力アップを期待させる選手がいる。ソフトバンク不動の遊撃手、今宮健太内野手だ。

 7日に行われた日本ハムとのオープン戦。今季の本拠地初試合となった一戦でもキッチリと結果を残した。初回。空振り、ファールと2球で追い込まれ、その後ファール、ボール、ボール。2ボール2ストライクとなった6球目、日本ハム先発・高梨の投じた外角の真っすぐを綺麗に右前へはじき返し「しっかりタイミングよく振れました」と振り返った。

 5日に行われたヤクルト戦(北九州)でも第2打席に左前安打、第3打席に中前安打と2安打を放っている今宮。昨季は自身初となる2ケタとなる10本塁打を放ったものの、打率.245厘止まりに終わった。打率アップは、これまでも課題として掲げてきたが、なかなか結果として現れてこなかった。

 そこで今季、だ。「7割の力でスイングすることを課題にしています。北九州の時のようなスイングをしていれば、とらえられる率は上がってくる。これまでは上半身で振っちゃうところがあったので、そうならないように」。下半身をしっかりと使い、上半身は決して力ずくにならぬように振るイメージで取り組んでいるという。

「僕は柳田さんのように思い切りスイングするタイプじゃない。四球でもいいし、数多く打って出塁すること」という今宮。3割を目標に掲げる今季。ついに打力開眼のシーズンとなるだろうか。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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