侍J、2次R進出王手! 中田V弾&筒香連発&5投手1失点リレーで豪州逆転撃破

中田&筒香アベック弾、侍ジャパンが開幕2連勝で2次Rへ前進

 野球日本代表「侍ジャパン」は8日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド第2戦でオーストラリア(東京ドーム)と対戦。7回に中田の大会1号で勝ち越し、序盤から続いた接戦を4-1で制した。前日のキューバ戦に続く2連勝を飾った侍ジャパンは、1次ラウンド突破に大きく前進した。

 侍ジャパンは初回、相手先発アサートンから先頭・山田が中前打、2番・菊池が右前打と連打でスタート。続く青木の二ゴロで進塁し、1死二、三塁で筒香、中田のクリーンアップコンビを迎えたが凡退し、先制の絶好機を逃した。2回、3回は連続で3者凡退。豪州バッテリーの術中にハマり、なかなか打球を外野に飛ばせなかった。

 日本の先発はエース菅野。初回を無失点に抑えると、2回は先頭・ケンリーの鋭い遊撃ライナーを坂本がグラブで弾く失策。続くウェルチを二ゴロ併殺に打ち取り、2死とした。だが、続くデサンミゲルに投じた1ボール2ストライクからの4球目、131キロ外角スライダーを右翼スタンド最前列に飛び込むソロ弾とされ、先制を許してしまう。

 侍打線は1回の青木から12者連続凡退。だが、5回に先頭・坂本が左翼へ二塁打を放つと、鈴木が二塁内野安打で続き、無死一、三塁と得点機を呼ぶ。ここで前日のキューバ戦で3ランを含む4安打4打点をマークした松田が、レフトに犠飛を放って同点。試合は振り出しに戻った。

 直後の5回裏、被弾した後は好投を見せた菅野が死球や内野安打で1死一、二塁としたところで、第1ラウンドの球数制限65球に達して降板。マウンドを継いだ左腕・岡田は制球が定まらず、四球で1死満塁のピンチを招くが、続くベレスフォードを二ゴロ併殺に打ち取り、難を逃れた。

 1-1で迎えた7回、試合が動いた。先頭で打席を迎えた5番・中田が、交代したばかりのオーストラリア3番手・ウィリアムズの初球スライダーをフルスイング。打球はレフトスタンドへ飛び込む勝ち越しソロ弾となった。8回には2死一塁から4番・筒香が特大2ランを右翼ポール付近に運び、2夜連続の2ランで勝利を確かなものとした。

 マウンドでは3番手・千賀から宮西と無失点リレー。9回は牧田が豪州打線を封じ込め、試合を締めた。

 1次ラウンドを初戦から2連勝とした侍ジャパンは全勝通過を目指し、10日に中国と対戦する。9日の中国vsオーストラリアで中国が敗れれば、日本の2次リーグ進出が決定する。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY