何とか支配下に― 「打」でもアピールのホークス背番号140「自信出てきた」

「僕には時間がない」―、支配下つかめるか

 宮崎キャンプでも、育成選手ながら、主力組の集うA組に抜擢され、オープン戦でも育成選手でただ一人、ここまで1軍に帯同している。オープン戦では守備での起用ばかりだったが、巡ってきたチャンスでいきなり結果を残し、これには工藤公康監督も「良かったね。守備は今宮くんの守備に近いものがある。積極性もあるし、思い切りもいい。走力もある」と評価した。

「(三塁ベースコーチの)村松さんに止められましたけど、本塁を狙いたかった。僕には時間がないので、そこまでしてでもアピールしたかった」と振り返る曽根。育成契約のままならば、もちろん開幕1軍の座は狙えない。何としても、支配下に、との思いは強い。

「まだ1軍レベルではない。ただ、上でもやれるかなという自信は出てきました。1日でも早く支配下に登録されたい」。貪欲に上を目指す姿勢は崩さない。チームには釜元豪、甲斐拓也、そして、共に自主トレを行なった牧原大成と、育成から支配下へと成長した野手も多い。開幕まで残り3週間。夢だった支配下を掴む可能性が、十二分に膨らんできている。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY