質問にしばし沈黙…ソフトB攝津炎上に工藤監督「次回は今日と同じだと…」

3被弾で5回5失点でローテ正念場…指揮官「挽回するチャンスは与える」も

 ソフトバンク・工藤公康監督が、開幕ローテを争う攝津正投手に苦言を呈した。15日の巨人戦(ヤフオクD)に先発し、3本の本塁打を浴びて5回5失点と不安を残した右腕に対し、「次回は投げさせます。今日と同じだと厳しいけど、挽回するチャンスは与えます」とコメントした。

 初回に阿部に2ラン、2回には1軍出場のない柿沢にソロ、4回には村田にソロを浴びた攝津。試合後の取材に応じた指揮官は、右腕について問われると、しばし沈黙した後「ボール自体が悪いというより。コントロールなのかな、と。シンカーを振ってくれなくなると苦しくなる」と分析した。

 攝津の武器のシンカーの使い方について、工藤監督は「シンカーと逆の球、スライダーとかをファールさせて(左打者に)インコースを意識させれば、シンカーはボールにしなくても、打者を崩せる。ボール球というよりも、ストライクからボールにするとか、バットを振らせないと苦しい。シンカーがうまく勝負球として使えないと苦しくなって、ボール、ボールになる。もうちょっと出し入れができれば結果は変わってくる」とした。

 武田翔太、千賀滉大、バンデンハークの3人がWBCに参加しているため、オープン戦のローテは和田毅、中田賢一、攝津、松坂大輔、東浜巨で回すソフトバンク。大隣憲司、高橋純平、松本裕樹といった面々もいるが、指揮官は次週も攝津に先発機会を与える考え。オープン戦の結果を見る限りでは、中田賢一が先発6番目の椅子に最も近い。

 昨季まで5年連続開幕投手を務めた攝津は正念場に立たされた。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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