元広島・黒田氏、背番号15で“男気始球式” プレート外して投げる気遣い
「黒田博樹特別試合」で“登板”、永久欠番で外角低めに見事制球
マツダスタジアムのマウンドに背番号15が帰ってきた。昨季限りで引退した元広島・黒田博樹氏が18日、広島―日本ハム戦(マツダ)の始球式に登板。昨年の10月の日本シリーズ以来の本拠地“登板”で外角低めにコントロールし、現役時代を彷彿とさせる1球を投げ込んだ。
帰ってきたレジェンドにマツダが沸いた。スーツ姿に背番号15のユニホームを羽織った黒田氏は緊張な面持ちで新井とキャッチボールを繰り返し、入念にウォーミングアップ。マウンドに上がると、左打者の日本ハム・西川から逃げていくように沈むボールを投げ、空振りを奪った。「黒田 ありがとう」の巨大横断幕がスタンドに掲げられた客席は大歓声に包まれた。
男気らしい一面もあった。登板時はプレートを踏まず、一塁側に外して投球。先発・ジョンソンの足場を崩さないように気遣いを見せた。
この日は「黒田博樹特別試合」として行われ、緒方監督以下、コーチ陣、選手が背番号15の特別ユニホームを着用。永久欠番が一日限りで復活して試合に臨む。記念グッズも発売され、試合前から盛り上がりを見せている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count