ロッテの26歳オールドルーキー 「考えたことはない」開幕1軍切符が目前
社会人4年在籍の有吉、楽天・則本、西武・浅村らと同期のドラフト5位
オープン戦首位を走り、チーム防御率も1点台。開幕1軍へ向け、激烈な競争を繰り広げるロッテ投手陣にあって、ドラフト5位ルーキー・有吉優樹投手(26)が、開幕1軍切符をつかみそうなところまで来ている。
18日の巨人戦(ZOZOマリン)、5-1とリードした6回、藤岡に続いて3番手で登板。先頭のマギーをツーシームで空振り三振。辻の一ゴロは高濱のエラーで出塁を許したが、岡本をキレのいいスライダーで空振り三振。1イニングをピシャリと抑えた。
地元・千葉の東京情報大から社会人野球の九州三菱自動車で4年間、経験を積んだオールドルーキー。この日は、あらかじめ登板イニングは指示されておらず「(ゲーム)展開によって使っていく」(英二投手コーチ)とシーズンさながらの実戦想定でリリーフした。
「今までは先発での準備しかしてこなかったが、周りから(ブルペンでの肩の作り方など)教えてもらっている。一度肩を作って待機していたが、それが(登板のタイミングと)たまたまうまくはまった」と有吉。将来的には先発の可能性もあるが、現状は中継ぎ要員で、首脳陣の期待は大きい。
学年でいえば、楽天・則本、西武・浅村らと同期にあたるルーキー。千葉出身で、マリンで投げたのは大学4年春のリーグ戦以来と言うが、地元の応援も熱い。「(開幕1軍は)考えたことはない。毎日必死でやるだけです」と初々しかった。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono