ソフトB笠原が開幕1軍生き残りアピール「チャンスは中継ぎしかないと思う」

2軍戦で3回を1安打無失点、「内容は良かった」

 ソフトバンクの笠原大芽投手が開幕1軍入りへ、生き残りをアピールした。19日のウエスタンリーグ・阪神戦(タマスタ筑後)に3番手として登板。3イニングを投げて、1安打無失点と貫禄の投球を披露した。

 6回からマウンドに上がると、1イニング目は簡単に三者凡退。7回は大和に中前安打を許したものの、後続を打ち取り、8回も今成、狩野、伊藤隼と1軍経験のある3人を三者凡退に切った。昨季のタマスタ筑後では141キロ止まりだった真っすぐは、この日は最速145キロをマーク。「2軍で打たれてたまるかという気持ちで投げました。内容は良かったです。腕も振れたし、あれを上でやれるようにしたい」と確かな手応えを得た。

 この日の2軍戦登板は降格ではなく、登板機会確保のため。コーチ陣からは「とりあえず3イニング投げて戻ってこい」と言われており、22日の阪神戦(ヤフオクD)から再び1軍に合流する。

「1軍での登板のほうが余計な力は入っている。四球を与えて、自分で自分を厳しくしている。中継ぎと先発はピッチングが違う。ストライク先行でいかないと厳しくなると感じた。今日のような感じで投げられたら。先発したい気持ちはありますけど、チャンスは中継ぎしかないと思うので、中継ぎで多くの試合数を投げられたら」と、この日の登板では今後のオープン戦登板につながる感覚も得られた。

 22日の阪神戦からは、残るオープン戦は5試合。22歳の左腕が、最後のアピールを狙う。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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