日蘭WBC躍進余波? ソフトBの開幕ローテが一転混沌、コマ不足の危険性も

若手アピール不足でベテラン勢起用か、状態次第で2戦目は松坂大輔?

3月31日/ロッテ戦 和田毅
4月1日/ロッテ戦 松坂大輔?
4月2日/ロッテ戦 東浜巨

4月4日/楽天戦 大隣憲司?
4月5日/楽天戦 中田賢一
4月6日/楽天戦 攝津正?

 開幕投手に決まっている和田毅、19日のDeNA戦で好投した東浜巨、オープン戦で好投を続けている中田賢一は当確。松坂大輔の開幕ローテ入りもかなり現実味を帯びていたのだが、18日の西武戦で4回途中に左内転筋の張りを訴えて緊急降板。軽症だったようで、その後もチームに帯同しているが、先行きは不透明である。大隣は20日のDeNA戦で3本塁打を浴びて4失点、攝津も15日の巨人戦で3被弾と不安を残してしまっている。

 そこで若手と言いたいところなのだが、取って代われるだけのアピールに至っていないのが現状だ。一昨季のドラ1・松本裕樹はキャンプ終盤に腰の違和感を訴え、一時ペースダウン。オープン戦初登板だった14日の巨人戦(長崎)で3回1失点と好投したが、まだ先発で長いイニングを投げていない。昨季のドラ1・高橋純平も内転筋の違和感でペースが落ち、13日のウエスタン春季教育リーグのオリックス戦(舞洲サブ)は5回2失点。ドラフト1位の田中正義は右肩の状態が上がらず、実戦登板のメドすらも立っていない。

 ウエスタンリーグ開幕戦となった17日の阪神戦(タマスタ筑後)で先発した山田大樹は6回8安打3失点とピリッとせず。昨季のドラ2・小澤怜史が18日のウエスタンリーグ阪神戦(タマスタ筑後)で6回無失点と好投したが、パンチに欠ける。昨季のファーム最多勝の笠原大芽と、最速155キロの石川柊太は、今季は基本的に中継ぎ起用がメインだ。

 こう見ると、ベテラン勢が順当に開幕ローテに入り、結果、内容が振るわなかった投手とWBC組が入れ替わっていくことになるのではないか。松坂は今後の登板が不透明で、ローテから外れるならば、代役は誰になるのか。豊富と見られていたソフトバンク先発陣。WBC組が戻るまでとはいえ、一転、コマ不足となる危険性を孕んでいる。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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