決勝進出の米監督、侍の野球に「感銘」 1点差勝利も「チームの差ではない」

勝敗を分けた8回の「ミス」に言及、「我々がほんの少し良かっただけ」

「本当に感銘を受けた。前もって知っていたけどね。彼らは我々とは少し違う戦い方をするが、正直に言って、今日彼らはいくつかエラーを犯したとは思う。とても守備的だった。試合を正しく行った。スモール・ベースボールとリトル・ビッグボールの合いの子をやっていた。正直に言って、我々がするようなビッグ・ベースボールとまではいかないけれどね。バントをして、走者を動かして、盗塁した」

 チームとしての実力差はほとんどなかった。だからこそ、ミスが勝敗を分けた。4回は名手・菊池のエラーをきっかけに先制点を献上。同点の8回には、1死二、三塁のピンチで松田が三ゴロをファンブルし、三塁走者の生還を許した。結果的に、これが決勝点に。リーランド監督も、小さなミスにこそ最も大きな「差」があったと指摘している。

「(差は)1点だった。我々がボールに当てたこと。(決勝点が入った8回は)二塁と三塁に走者がいた。(バットに)ボールを当てて、(三塁走者の)クロフォードが得点した。日本はボールを少しファンブルした。決定的な場面で1つのミスをした。それで我々はアドバンテージを得た。でも、それはチームの差じゃない。言ったように、ミスでアドバンテージを得た。まさにこの一言に要約されている。今日、日本(の投手陣)はとても良く投げた。我々がほんの少し良かっただけだ」

 日本ラウンドは6戦全勝と快進撃を見せたが、最終的には2大会連続4強という結果に終わった。健闘は光ったものの、最後は打線がメジャー投手陣の前に沈黙し、小さなミスから最大の目標に掲げていた世界一奪還を逃したことも事実。わずかな「差」を埋めるための戦いが、これから始まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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