ソフトB、4年目・曽根海成が支配下登録「遊撃手にこだわっていく」

13年育成ドラフト3位「目標は今宮さんを抜くこと」、背番号69

 ソフトバンクの曽根海成内野手が支配下選手登録されることが24日、決まった。この日、阪神戦前に支配下選手契約にサインし、ヤフオクドーム内で会見を行なった曽根は「自分の持ち味は守備と走塁。コイツの守備なら1軍で使えるとアピールしていきたい。今日から新たな気持ちで頑張っていきたい」と喜びを語った。背番号は69となった。

 1995年4月24日、大阪市生まれの21歳。京都国際高を経て、13年の育成ドラフト3巡目でソフトバンクに入団した4年目。50メートル6秒を切る俊足と強肩が武器の遊撃手だ。

 昨季はウエスタンリーグで82試合に出場。201打数49安打の打率.244だったが、堅実な守備は高く評価されていた。オフに行われた台湾でのウインターリーグにもウエスタン選抜として出場。52打数16安打で打率.308をマークした。

 1月にはチームの不動の遊撃手である今宮健太の自主トレに、自ら願い出て参加。球界を代表する今宮と寝食を共にし、様々なことを学んだ。宮崎キャンプでも主力組が集うA組に抜擢。連日、鳥越裕介内野守備走塁コーチとの特守に汗を流していた。

 9日の日本ハムとのオープン戦(ヤフオクD)では8回2死二塁で、中堅越えの適時三塁打を放ち、オープン戦ながら“1軍初打席初安打初打点”を記録。この時、工藤公康監督は「積極性も出てきているし、守備は今宮くんの守備に近いものを持っている。頑張っていると、他の選手たちのいい刺激にもなる」と高く評価していた。

 今季の目標に掲げていた「支配下登録」を勝ち取った曽根。「自分の目標は今宮さんを抜くこと。今宮さんに負けない守備をアピールしていきたい」と力強く誓う。その今宮からは「おめでとう。ここから頑張れよ」と祝福を受けたという。

「どこでも守れるに越したことはないけど、ショートにはこだわっていきたい」。遊撃手には今宮という高い壁がいるし、二塁手には本多雄一、明石健志、川島慶三、そして共に自主トレで汗を流し、昨季まで「69」を背負った牧原大成がいる。「支配下になったので、開幕1軍を目指していきたいと思います」という曽根。本当の戦いは、ここから始まる。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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