広島エルドレッド、OP戦41打席目での一発に一安心「結果が出て良かった」

試合前まで打率.057の不振、「色々なことを考えながら打席の中に入っていた」

 広島のブラッド・エルドレッド外野手が待望の今季初アーチを放った。24日のソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクD)。5回に右翼テラス席への本塁打を放ち「感触はすごく良かった。ここ最近いい感じでバットが振れていたので、開幕が近づいた時期に1本出て、結果が出て良かった」と笑顔を浮かべた。

 5回先頭で迎えた第2打席。この回からマウンドに立った石川の148キロの真っすぐを捉えた。快音とともに運ばれた打球は右翼テラス席へと消えた。この日の1打席目は和田の前に空振り三振に倒れており、オープン戦41打席目での本塁打だった。

 この日の試合前までオープン戦14試合に出場し、39打席に立ちながら、わずか2安打、打率.057と打撃不振にあえいでいた。それでも、エルドレッド自身は、状態が上向いていることを感じていたという。

「来る球に集中しないといけないのがゲームの感覚。それが出て来ていた。色々なことを考えながら、打席の中に入っていたが、この1週間は考えずに普段通りの感じで打席に入れている」

 その言葉通り、ようやく飛び出した1発。開幕1週間前にして、鯉の主砲が浮上のきっかけをつかんだ。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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