広島・緒方監督、OP戦11位に表情硬く「レギュラー奪う活躍した選手いない」

大瀬良先発、中崎守護神、4番新井の方針も「補強ほとんどしてないので…」

 投手陣では、出遅れていた大瀬良大地が先発し、5回1失点と好投した。緒方監督は「大地は十分な内容で結果を残してくれた。開幕1軍のローテーションに入ってもらうことになると思う」と評価した。

 一方では、9回に登板したストッパーの中崎翔太は、無失点に抑えたが、走者を得点圏に進める苦しい内容だった。指揮官は「あとで話はするが、まずは一番後ろのポジションでスタートしてもらうことになる」と、不動のストッパーとは考えていないことを示唆した。

 4番打者に関しては、「一番いい状態」という新井貴浩でスタートする予定だ。それでも「彼がずっと4番に座るようでは、チームのことを考えるといいことではない。彼にとって変わるような活躍をする選手が出てくることに期待したい」という緒方監督は、「補強もほとんどしていないので、現有戦力のレベルアップをすること。プレーの質を上げていかなければならない」と選手の奮起を期待した。

 リーグ連覇、日本一に向けて、視界良好とはいかないオープン戦となったが開幕に向けて指揮官は「特別なことはしない。やるしかない」と前を向いた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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