絶不調の広島エルドレッド、復調弾に監督もホッ「本人も吹っ切れたのでは」

試合前まで打率.075も8回に同点2号ソロ「ここ4、5試合は順調」

 広島のエルドレッドが26日、オープン戦最終戦となるソフトバンク戦で代打出場し、チーム唯一の得点となる本塁打を放った。試合前まで打率.075と不振が続いていたが、「今は自分のスイングができている。開幕が非常に楽しみ」と笑顔を見せた。

 前日、継投でのノーヒットノーランを喫した打線は、この日も7回までわずか2安打と振るわなかった。2試合連続完封負けが濃厚に感じられた8回に、代打で登場したエルドレッドが同点弾を放った。

「外の真っ直ぐをしっかり叩くことができた。手応えはあった」という打球は、バックスクリーン横に飛び込んだ。「僅差の展開だったので、どうにか越えてくれと思った。ホームランになってよかった」と喜んだ。

 キャンプ当初に体調面の不安で出遅れ、オープン戦でも不振が続いていた。それでも、24日の同カードで本塁打を放つと、オープン戦最後の打席でも持ち味を発揮した。

 緒方監督は「最後にいい一本が出て、開幕に向けて本人も吹っ切れたのではないか」と安堵した様子だった。「開幕前に一本出てよかった」というエルドレッドは、「シーズンに向けて、特にここ4、5試合は順調に調整ができている」と復調に手応えを感じている。

 日本で6年目を迎える主砲は「連覇に向けて、チームみんなでその高みを目指していきたい」と意気込んでいた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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