楽天、開幕5日前の試練 開幕投手・岸がインフルエンザ 緊急事態の“予兆”

アマダー、足立が直前にインフルエンザ離脱、岸が3人目の緊急事態

 救世主と期待される男にアクシデントが襲った。楽天は26日、開幕投手に内定していた岸孝之投手が、都内の病院で「インフルエンザB型」と診断されたことを発表した。3月31日、開幕戦の登板は見送られるもようで、チームにとっても予想外の事態が起きた。

 岸投手は23日のヤクルトとのオープン戦に先発。5回1失点で勝利投手となった。オープン戦は3試合に登板し、2勝1敗。16回を投げて自責点は3、防御率1.69と、順調な調整を続けてきた。

 昨年オフに埼玉西武からFA宣言し、楽天に入団。星野仙一球団副会長の熱烈なラブコールも実ってクリムゾンレッドのユニホームに袖を通した。楽天ではエースの則本投手が新人時代の2013年から4年連続で開幕投手を務めてきたが、今季はWBC日本代表へのメンバー入りが決まると、早々に岸選手の開幕投手が内定。2007年から10年間で7度の2桁勝利、2014年にはノーヒットノーランを達成するなど、資格は十分だった。

 兆候はあった。22日にはアマダー選手が、23日には足立選手がともに「インフルエンザB型」と診断され離脱。3人目の感染者が岸投手だった。アマダー選手は一発が魅力の大型外国人、足立選手も昨年、新人ながら負傷離脱した嶋選手の穴を埋めるなど1軍に定着し、さらなる飛躍が期待されている。インフルエンザではないが、開幕ローテーションは間違いなしとみられていた安楽投手も右太ももを負傷し、全治6~8週間。チームとしても1軍に欠かせない面々が、開幕直前にいなくなる緊急事態となってしまった。

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