今年も“パ高セ低” ロッテが驚異の首位、上位5/6がパ球団のオープン戦
日本一の日本ハムは6位、投手・大谷の復帰は? 栗山采配にも注目
4位の阪神を挟み、5位は埼玉西武。13試合で8勝5敗。こちらも投手陣を支えた岸投手が楽天に移籍。パンチ力が魅力の森捕手が骨折による離脱と不安要素もあるが、ワールドベースボールクラシック(WBC)で侍ジャパン入りした秋山外野手をはじめ、ミスター本塁打王の中村内野手、メヒア内野手、浅村内野手ら実績のある選手は多い。エースとして期待される菊池投手を軸に、2015年のドラフト1右腕・多和田投手がどこまで飛躍できるかで、上位争いに食い込む可能性は十分ある。
西武・辻監督の総括インタビュー【動画:パ・リーグTV】
6位は昨年日本一の北海道日本ハム。20試合で11勝7敗2分だった。チームの浮沈のカギを握るのは、投打において大谷投手。足首の不安から侍ジャパンを辞退し、その後の調整も心配されたが“打”ではオープン戦首位の4本塁打。あとは165キロピッチャーとして、いつ、どのタイミングでマウンドに上がるかだろう。絶対的主砲の中田内野手もWBCで頼もしさをみせた。昨年15連勝を記録し、一気に頂点まで上り詰めたチーム力は抜群。終盤にはDHを解除し、大谷投手が抑えとして登板することもあった。そんな魅せる“栗山采配”にも注目だ。
12球団中8位だが、楽天は6勝9敗2分と、パ・リーグで唯一、勝率が5割を切った。打率.215、防御率3.44はともにパの中では最下位。しかも26日に、開幕投手の岸投手がインフルエンザで離脱したことが発表されるなど不安材料は多い。WBCから帰ってきた則本投手、松井裕投手を中心に投手陣を引き締め、チームに勢いを生むような若手や助っ人たちの大爆発に期待したい。
各球団、休養と最終調整を経て、31日の開幕に備える。今年はWBCもあってチームの顔となる選手はほとんど出場していない。とはいえ、オープン戦の成績もこれもひとつの判断材料だ。このままの勢いを持続させるチーム、期待を裏切るチーム、それぞれどういう戦い方をしていくのかを、注目していきたい。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
「パ・リーグインサイト」編集部●文