WBCでも圧倒的存在感 モリーナがカージナルスと3年70億超で契約延長へ

WBCではプエルトリコ代表を牽引、強烈なリーダーシップとスポーツマンシップが話題に

 モリーナはプエルトリコ代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも4大会連続で出場しており、今年の第4回大会では2大会連続の決勝進出に大きく貢献。チームを力強く牽引するリーダーシップ、グラウンド上での圧倒的な存在感は、今大会も際立っていた。

 WBCでは、試合中に見せる“超一流”のスポーツマンシップも話題に。オランダとの準決勝終了後には、大活躍しながらも敗戦にショックを受けていたバレンティン(ヤクルト)の肩を抱き、慰める姿が感動を呼んだ。また、決勝戦で米国に大敗した後には、プエルトリコ代表は全員で円陣を組んでから、夜空に腕を挙げて神に祈りを捧げ、マウンド上で喜びを爆発させるチームUSAに向けて青いキャップを脱いで指し示した。チームリーダーのモリーナが率先して脱帽し、他の選手がそれに続いた。まさかの大敗で2大会連続の準優勝という悔しい結果に終わりながら、試合直後に勝者を称えるジェスチャーを見せたことに、世界の野球ファンから称賛の声が集まった。

 昨年のマーリンズ戦では、当時メジャー通算3000安打に迫っていたイチローに敵地セントルイスのファンが拍手を送る時間を作るため、あえて立ち上がってプレートの前でゆっくりと振る舞うという粋な計らいを見せていた名手。「尊敬している」という背番号51に敬意を払うことで、感動的なシーンを生み出していたが、今回の契約延長でカージナルスの“レジェンド”というモリーナの立場も確固たるものになりそうだ。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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