「勝敗が決まるまで、と」 和田が指揮官の期待に応え、ソフトBが白星発進

リベンジの2017年、和田「昨年の悔しさを晴らすために」

 勝ち越し打の本多の当たりは浅いセンター前。これで本塁まで帰ってきた上林の走塁も大きかった。同時に送球もそれたことで本多が三塁に到達し、犠飛が生まれた。スキを逃さないそれぞれのプレーが実を結んで勝ち取った白星だ。

 悪夢の1年からの再スタート。2016年、6月にもマジック点灯の可能性もあったという独走状態から、終盤に北海度日本ハムに追い抜かれ、3連覇を逃した。チームは千葉ロッテに在籍していたデスパイネを獲得。柳田、内川、デスパイネで中軸を固め、一発のある松田を恐怖の7番に据える。6番に好打者の中村晃が座り、今宮、本多、そしてこの日、スタメンを勝ち取った上林らがかき回す。打線が一段と厚みを増した。

 攻撃だけではない。この日好投した和田を中心に、WBCで大活躍の千賀、武田、バンデンハークがいる。昨年のセーブ王・サファテはこの日もしっかりと試合を締め、今年も守護神として存在感を発揮してくれそうだ。

 和田はヒーローインタビューで誓った。「今年こそ、昨年の悔しさを晴らすためにやっていきます」。無念の思いを歓喜に変えるため、リベンジの2017年が始まった。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」編集部●文

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