期待の5年目、広島鈴木が2打席連続二塁打&猛打賞発進「いい形でいけた」

最初の2打席で凡退も3打席連続H、「しっかり修正できた」

 広島の鈴木誠也が3月31日の阪神との開幕戦に6番・ライトで先発出場し、3安打猛打賞を記録した。

 プロ4年目の昨季大きく飛躍し、今年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場。期待の22歳は1、2打席目は三振、一邪飛に倒れたが、3打席目に今季初ヒットをライト前に放つと、その後は2打席連続で二塁打を放った。

 鈴木は「最初は打ちにいけていなかったけど、しっかり修正できた」と少しだけ笑顔も見せた。昨季はキャンプの故障で出遅れ、2年ぶりの開幕スタメンとなったが、「開幕戦といっても、特に変な雰囲気はなかった」と平常心で試合に挑めた。第3打席からの3連続安打には「(3打席目は)思い切っていこうといって1本出て、その後はいい形でいけた」。試合は6-10で敗れたが、黒星の中でも手応えを感じたようだった。

 控えに回ったWBCでの実戦不足と調子を考慮されて、6番でスタートとなった鈴木だが、当初期待されたクリーンアップの一角に入ってくる日は、そう遠くなさそうだ。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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