打者・大谷、打率.667の好発進 ダメ出しされた走塁も修正「普通に走れた」

左翼席へ規格外の今季1号、「状態は悪くない。継続していきたい」

 日本ハムの大谷翔平投手が2日、西武戦(札幌ドーム)で今季1号を放った。1点を追う4回、カウント1-0から右腕ウルフのカーブを左翼席へ運ぶ同点ソロ。6回には右中間二塁打、8回には投手内野安打と2日連続で3安打の固め打ち。打者・大谷は開幕カード12打数8安打の打率.667とロケットスタートを切った。

 満員の札幌ドームで桁違いのパワーを見せつけた。「芯こすりみたいな感じです」と振り返る打球は長い滞空時間を経て、左翼スタンドギリギリに着弾した。「上がり過ぎましたけれど、入って良かったです」と大谷。「芯こすり」で「上がり過ぎ」の逆方向の打球を広い札幌ドームのスタンドに叩き込む規格外の本塁打だった。

 6回には右中間を真っ二つに割る二塁打。左方向への強い打球と同時に「右にも引っ張ることができているので状態は悪くない。継続していきたい」とうなずいた。

 栗山英樹監督から前日ダメ出しされた走塁も、きっちり修正してみせた。6回の二塁打の際には、余裕を持って左足で一塁ベースを蹴り、スライディングすることなく二塁に到達した。8回、シュリッター投手へのピッチャー返しでも、左足で一塁ベースを踏んで駆け抜け、内野安打にした。「最後に普通に走れた。(左足でのベース踏みを)こなせて良かった」と納得顔だった。
 
【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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