今季初勝利の立役者を栗山監督が絶賛 日ハムが鉄壁救援陣を形成できるワケ

「エースと4番は出会い。でも、中継ぎ1イニングは可能性がある」

 毎年、安定したリリーフ投手陣を形成できる要因について栗山監督は、球団が長いスパンで考える選手育成にあると語る。

「使い方を間違えないように、酷使しないようにと考えている」

 さらに、1イニングをきっちり投げられる投手を育てることへの自負がある。

「100億使うことができてアメリカから3人呼ぶとか、くじ運が良くて、毎年一番いい投手を外さないのなら別かもしれないがけれど、くじで5連敗する監督じゃダメ。エースと4番は出会い。でも、中継ぎ1イニングは可能性がある」

 資金力に頼らず、スカウティングと育成を旗印にしてきた球団の真髄が、自慢の鉄壁リリーフに詰まっている。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY