米初開幕投手ダルビッシュ最速158キロも…7回途中4失点で降板、勝敗つかず

オドル2打席連続弾など5点の援護、5四球2暴投と制球乱れるも何とか凌いだが…

 メジャー6年目を迎えるレンジャーズのダルビッシュ有投手が3日(日本時間4日)、本拠地で行われた今季開幕戦インディアンス戦に先発した。打線の援護を受けながら、6回1/3を1被弾を含む4安打4奪三振5四球4失点(自責4)で、1勝目の権利を持って降板した。98球を投げて56ストライク。この日の最速は98マイル(約158キロ)に達したが、白星はつかめなかった。

 自身初のメジャー開幕投手を任命されたダルビッシュは、立ち上がりに堂々たるピッチングで相手打線に立ち向かった。初回に1死からリンドアにストレートの四球を与えるが、ブラントリーとエンカーナシオンを連続で見逃し三振。初回から球速は97マイル(約156キロ)を計時した。

 2回も無失点で抑えると、その裏の攻撃で、先日2022年まで契約延長したばかりの二塁手オドルが、14年サイ・ヤング賞投手クルーバーから右中間に先制ソロ弾を放ち、援護してくれた。

 だが、3回。ダルビッシュは1死からアルモンテを四球で歩かせると、サンタナに右越え二塁打を許し、1死二、三塁のピンチを招く。ここでリンドアにレフトへ犠牲フライを運ばれ、同点に追いつかれてしまった。

 試合が振り出しに戻った3回裏、再び打線が奮起する。まずは先頭ゴメスが左翼へ勝ち越しソロ弾を叩き込むと、1死一、二塁からオドルが今度は右中間に2打席連続となる豪快な3ラン。ダルビッシュは4点のリードをもらうが、4回表にラミレスに2点弾を浴び、2点差まで追い上げられた。

 この日、最大のピンチは2点リードの5回に訪れた。先頭ディアスの左前打の後、2者連続で四球を与え、無死満塁。ここでリンドアを投ゴロ併殺に打ち取ったが、なおも2死二、三塁。最後はブラントリーを一ゴロとし、大量失点の危機を無失点で切り抜けた。

 落ち着きを取り戻した6回は、スライダーやカットを駆使しながら3者凡退。7回は1死からディアスにライトへ二塁打を運ばれると、次打者アルモンテの打席で暴投。1死三塁としたところでアルモンテを空振り三振としたが、これも暴投となり、三塁走者が生還。1点リード、1死一塁としたところでマウンドを下りた。

 同点の走者を残したまま降板したが、2番手ブッシュが反撃の芽を摘む。5四球2暴投と制球を乱す場面もあったが、何とか1点差リードを保ったまま凌いだ。しかし、ブッシュは続く8回にエンカーナシオンに同点ソロを浴び、ダルビッシュの今季1勝目は消えた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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