無念の降板も好投に拍手 DeNA2年目左腕・今永が無表情の中に見せた成長

球審の判定に表情変えず“仕切り直し”で空振り三振

 無念の降板だった。DeNAの今永昇太投手は4日の巨人戦(横浜)で今季初先発。2年連続の本拠地開幕戦で、巨人のエース・菅野と投げ合った。

 同点の7回2死一塁、小林誠へカウント1-2からの4球目。ファウルを奪った直後に今永は顔をゆがめながらマウンドを降り、ひざに手をついたまま動けなかった。数歩動いても左足を引きずったまま。投手コーチ、トレーナーに両脇を抱えられてベンチへ下がり、そのまま降板した。6回2/3を投げ、2安打5四死球1失点の堂々の内容。両軍のファンから惜しみない拍手が送られた。

 この日の今永は新たな成長をみせていた。1回に先頭打者の中井に中前打を許した。続く立岡は犠打を試みたが、今永は威力のある球を2球続けてファウルとし、追い込んでから一ゴロ併殺に打ち取った。

 4回2死からは岡本に対し、2-2から外角高めへチェンジアップ。見逃し三振でチェンジとなってもおかしくないコースに決まり、女房役の戸柱はもちろん、今永自身も軽快にマウンドを降りかけたが、球審の判定はボール。今永は表情一つ変えずにピタッと足を止め、すぐにボールを受け取ると、再び外角高めへチェンジアップを投げ、空振り三振に斬ってみせた。

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