元メジャー岩村明憲氏が現役引退決意…10日に都内と福島で引退会見

BCリーグ福島で選手、監督、球団代表の3役こなす

 株式会社福島県民球団とアスリート・マーケティング株式会社は9日、ヤクルトや米国などで活躍した現BCリーグ・福島ホープスの岩村明憲選手兼監督兼球団代表が、今シーズン限りで選手としての現役引退を決意したと発表した。10日には東京都内と福島の2か所で現役引退会見を行い、自らの口で決意した経緯と心境を語る。

 岩村は宇和島東高を卒業後、1996年ドラフト2位でヤクルトに入団。三塁手としてベストナイン2回(2002、2006年)、ゴールデングラブ賞6回(2000ー2002年、2004ー2006年)を獲得し、2004年には打率.300、本塁打44本という記録を残した。

 2007年からはMLBレイズへ移籍。日本人ながらチームのリーダー格として存在感を発揮し、球団初のワールドシリーズ出場へ導いた。その後、パイレーツ、アスレチックスと渡り歩き、2011年に楽天と契約し、日本球界へ復帰。楽天で2季を過ごした後、2013年から2季は古巣ヤクルトでプレーした。

 国際大会では、2006年の第1回WBC、2009年の第2回WBCに出場し、連覇に大きく貢献した。

 2015年からは、楽天在籍時に東日本大震災を経験したこともあり、「球団の立上げ、運営にチャレンジしたい。自分が少しでもこの地域の復興の役に立てるのであれば」との思いから、BCリーグ・福島ホープスで選手兼監督に就任。球団参入1年目の2015年後期シーズンには地区優勝を果たした。同年11月からは球団代表職も兼務。3足のわらじを履いて、試合運営、営業等にも従事している。

“ガンちゃん”の愛称で親しまれた岩村が、21年の現役生活にピリオドを打つ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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