大記録2000本安打を射程圏に入れた5選手 最初に金字塔を打ち立てるのは?

残り本数の少ない荒木か、開幕から好調続く阿部が追い越すか?

 残り本数が一番少ないのは中日の荒木だが、今季は二塁手として堂上、溝脇と併用されている。フル出場できていないためにペースは上がらず、達成は早くても7月上旬だろう。開幕から好調を維持している阿部慎之助が、先にテープを切る可能性もある。

 この5人の中で最も若い内川聖一は、今季はここまで打率.367と好調。オールスター明けには2000本安打を楽々クリアできそうだ。このまま怪我なく現役を続けられれば、2500本安打の期待もかかる。

 遊撃手から三塁手にコンバートされた鳥谷敬は、驚異の打率.481を記録しするなど現時点で首位打者だ。しかし、この調子がいつまでも続くのか。余裕を持たせた予想で、大台クリアは8月下旬と見た。

 41歳の福浦和也は、2001年には首位打者を獲得。一塁守備の名手として20年にわたり活躍してきたが、ここ5年の安打数は、2012年から45本、32本、26本、47本、20本と奮わない。今季は井上晴哉が一塁をフルイニング守っているために出番が回ってこず、1軍登録も果たせていない。それだけに残り68安打は、重い数字になりそうだ。

 福浦の状況次第では、今季の2000本安打達成者は4人に止まる可能性もありそうだ。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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