楽天岸、雨中の好投で移籍後初勝利 チーム内から絶賛相次ぐ「安心感が違う」

今季初登板で初勝利、「仙台で投げるのが楽しみ」

 6回2死では「(雨でマウンドがぬかるみ)手投げになる」(与田コーチ)と、厳しいコンディションの中で鈴木への139キロの直球が甘く入り、右中間へソロアーチを浴びた。しかし、続くダフィーをきっちり三振に打ち取り、6回を投げ終えた。

 初回にチェンジアップを投げた際に、右手の親指を切り流血。ユニフォームの右足には点々と赤い血がついて、首脳陣を心配させたが「よくあること」と続投した。「普通、雨が降ると、中止になったほうがいいなんて思うこともあるが、岸が投げると、どうぞ、どうぞやってください。安心感、存在感が違う」と梨田監督も手放しで称えた。

「雨が降って、色々考えることはあったが、6回まで集中力を切らさずにいけた。カーブは微妙だったが、最後の2、3球はコントロールできた。とにかく試合で早く投げたかった。色々な意味でホッとしている。仙台で投げるのが楽しみ」と岸。次回の登板は地元ファンを喜ばせる番だ。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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