悲運の岩隈久志にMLB公式サイトも“同情”「好投は今回も結果に結びつかず」

9回に7点差逆転でサヨナラ負け、指揮官もショック「これほどまでに手痛い敗戦は…」

 9日(日本時間10日)の敵地エンゼルス戦で6回2安打1失点2奪三振3四球と快投しながら、今季初白星をつかめなかったマリナーズの岩隈久志投手。救援陣が9回に6点差をひっくり返される大逆転サヨナラ負け(9-10)を喫し、手中に収めていたはずの1勝目がするりとこぼれ落ちた。MLB公式サイトは「好投は今回も結果に結びつかなかった」と、開幕から2試合連続で好投を見せた右腕を“同情”。まさかの敗戦に、スコット・サービス監督もショックを隠せなかったようだ。

 カノの5打点などで、5回までに7点の援護をもらった岩隈。2回にシモンズにソロ本塁打を浴びた以外は危なげない投球を見せる。6回はヒットと暴投で久々に得点圏に走者を進めながらも、トラウトを左飛、プホルスを遊ゴロと強打者2人を打ち取り、お役御免となった。

 マリナーズは6点リードで9回を迎え、勝利は確実と思われたが、フィエンが先頭プホルスにソロ弾を許すと、無死満塁として降板。急遽登板した守護神ディアスは流れを変えられず、プホルスに同点の2点打、ペニントンにはサヨナラ打を浴び、9回だけでまさかの7失点を喫して敗れた。

 MLB公式サイトは「イワクマは今季2度目の先発も好投した。しかし、今回も結果に結びつかなかった。2奪三振、3四球、そして6イニング全てで複数の走者を許すことはなかった」と言及。4日(同5日)のアストロズ戦でも6回4安打2失点と好投しながら敗戦投手となった右腕のツキの無さに“同情”した。

 また、試合後のサービス監督のコメントも紹介。「これまでもタフな敗戦は何度かあったが、これほどまでに手痛い敗戦があったかは分からない。我々はこれまでの戦いぶりよりも本来は良いはずだ。誰か一人のせいではない。コーチングや采配もより良くしていかなければならない。全員が役割を果たしていく必要がある」。指揮官は自身の采配についても反省しながら、巻き返しを誓った。

 2001年以来のプレーオフ進出を目指すマリナーズは、開幕から1勝6敗とスタートダッシュに完全に失敗。悪い流れを断ち切ることは出来るだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

CATEGORY