阪神・藤浪はどの部分が「未完」なのか データから見える課題とは

セ・リーグ過去3年の「自責点にならない失点率」

 過去3年のセ・リーグ、「自責点にならない失点率」を見ていこう。計算は「失点率-防御率」。

○2014年
1 内海哲也(巨)0.00
2 久保康友(De)0.10
3 山井大介(中)0.10
最下位 藤浪晋太郎(神)0.83

○2015年
1 前田健太(広)0.04
2 ジョンソン(広)0.14
3 メッセンジャー(神)0.19
最下位 藤浪晋太郎(神)0.77

○2016年
1 石田健大(De)0.00
2 黒田博樹(広)0.12
3 小川泰弘(ヤ) 0.17
最下位 藤浪晋太郎(神)0.91

 上位の選手は毎年変わるが、藤浪は、3年連続で規定投球回数以上の投手で最下位。失策絡みでの失点が非常に多いのだ。これでは防御率は優秀でも、チームへの貢献度は高いとは言えない。

 藤浪のこの数値には2つの説明が可能だ。1つは、藤浪は、失策で走者が出ると気落ちして打ち込まれやすい可能性があるということ。ピンチで踏ん張ることができないメンタル面の傾向があるのではないかということだ。

 2つ目は、藤浪の投球テンポが悪くて、野手陣の失策を誘発しているのではないかということ。藤浪は無駄球が多く、守る時間が長くなる傾向にある。このことがバックスに影響している可能性はあるかもしれない。

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