カブス上原4戦連続無失点も味方失策で同点の不運 チームはサヨナラ勝利

同点後はプイグを空振り三振で防御率0.00をキープ

 カブス上原浩治投手が10日(日本時間11日)、本拠地開幕戦となったドジャース戦に登板。1点リードの8回1死一、二塁の場面でアットリーを一ゴロに打ち取ったが、味方失策で同点に追いつかれる不運に遭った。試合は9回2死三塁にカブス主砲リゾが、ドジャース守護神ジャンセンからサヨナラ打を放ち、劇的な勝利を飾った。

 本拠地開幕戦となったこの日。悪天候のため試合開始が約2時間遅れたリグリーフィールドに上原が登場したのは、深夜0時に近かった。

 1点リードの8回。カブス4番手ストロップが安打と死球などで1死一、二塁としたところでマウンドに上がった上原はアットリーと対峙。カウント1-2から4球目ツーシームで一塁ゴロの併殺プレーに打ち取った、かに見えた。捕球した一塁リゾが二塁ベースカバーに入った遊撃ラッセルに転送して二塁封殺に成功。だが、ここでラッセルが一塁へ暴投し、二塁走者が同点のホームを踏んだ。

 カブスは一塁走者ターナーの二塁へのスライディングが送球妨害にあたらないかビデオ検証を求めたが、判定は覆らず。打者生還が認められた。

 呆然とした表情を浮かべた上原だが、続くプイグを空振り三振に仕留め、勝ち越しをまぬかれた。

 上原は2/3回を投げて1奪三振と今季4試合連続無失点としたが、守備の名手ラッセルの失策という不運でチームは同点に追いつかれた。

 同点のまま迎えた9回。カブスは先頭ジェイが右前打で出塁すると、進塁打や盗塁などで2死三塁のサヨナラ機を作る。ここで打席に立った主砲リゾは、ドジャース守護神ジャンセンの3球目を捉えて左翼へ運び、劇的なサヨナラ勝利で本拠地開幕戦を飾った。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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