日ハム、またまた故障者も…栗山監督は「さあ、来たな! 俺どうしたろ!」

杉谷も負傷で登録抹消、相次ぐ負傷者に「こんなにケガ人が出るとは…」

 6連敗中の日本ハムが新たな試練に見舞われた。大谷翔平投手とクリス・マーティン投手が登録抹消され、中田翔内野手も12日のソフトバンク戦(札幌ドーム)を欠場する見込み。主力が相次いでけがに見舞われる中、この日は杉谷拳士内野手も左ヒラメ筋筋挫傷で1軍選手登録を抹消された。

 栗山英樹監はソフトバンク戦前に心境を明かした。「こんなにケガ人が出るとは思っていなかった。でも、プロ野球は思ったようにうまくいかない。みんなが絶対に起こらないと思うことがプロ野球では起こる。スタメン全部ケガすることもあるだろうなと思う」。そんな極端な例を挙げたのは、闘争心にさらに火がついた証だった。

「『さあ、来たな!』と。俺どうしたろ! それが仕事だから」。頭をフル回転させ、この試練を財産に変える方法を必死で考えている。

 若手にとっては大チャンスだ。杉谷に代わり、この日岸里亮佑外野手が1軍選手登録された。前夜午後10時に連絡を受け、この日午前7時に千葉・鎌ヶ谷を出発して合流。「監督からは『若手らしく堂々とプレーしてくれ』と言われました。積極的にプレーして、チームに流れをいく起点になれれば」と22歳は目を輝かせた。

「主力が戻っても出られないくらい活躍するかもしれない」と期待を寄せる栗山監督。「何度も言うように今いるメンバーがベストメンバー。このメンバーで勝たないと意味がない。全力で必死にがむしゃらに野球やる人でやる。このメンバーはふつうに戦えるはず」。故障者続出を言い訳にせず、ソフトバンクに立ち向かう。

【了】

石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa

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