支配下再契約の楽天右腕が新たな一歩 痛恨被弾も梨田監督は「十分使える」
部員数11人の高校から入団した「岩出山の星」、指揮官は「場数を踏めば大丈夫」
2013年のドラフト9位で指名され、最速146キロ右腕として、部員数わずか11人の宮城・岩出山高から入団。「岩出山の星」として話題になった。14年8月にプロ初登板を果たしたが、15年10月に右ひざを手術し、育成契約になった。今年はオープン戦で結果を残し、イースタン・リーグでも4試合に登板。3試合連続でセーブを挙げるなどし、今月6日、支配下登録された。この日、2年ぶりに1軍のマウンドを踏んだ。
梨田監督は「いいボールを持っている。秋山に四球を出し、そこから3ランを打たれたけど、十分に使えるボールは持っている。もう少し場数を踏んでいけば大丈夫じゃないか」と評価。今野は今後に向け、「追い込んでから変化球で打ち取るのがベスト。まだ速い球でしか勝負できていない」と、変化球の精度を課題に挙げた。背番号98で新たな一歩を踏み出した今野。ここから経験を積み重ねていく。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi